Purpose
鉄絵とは、鉄分を含む顔料で文様をあらわす技法をいう。入手しやすい身近な材料を用いることから、中国では青磁の完成とともに始まり、最も普遍的な絵付け技法として広く行われた。コバルトを呈色剤とする染付(青花)がさかんになってからも、日用の器の装飾技法として存続した。鉄絵は日本、朝鮮、東南アジアにも伝わり、日本では銹絵、朝鮮では鉄砂ともよばれる。鉄絵は陶磁史の底流に脈々と受け継がれていながら、その問題はこれまで取り上げられることが少なかった。大胆で生気に富んだ表現に特色がある鉄絵の展開、特質、影響関係、陶磁史上の位置づけ等について、地域・時代の枠を超えて、考察する。
Date
17th - 18th November 2007
Venue
Tokyo pref.