大会/Convention

第41回大会 現代陶芸の形成と理論
   ―産業と表現―笠間焼を事例に、震災にも触れて

趣 旨:

手作りの産業から1910年代に近代作家による「表現の工芸」が誕生して以来、その先頭切って他を領導してきた陶芸はきわめて多様で興味深い展開を見せてきた。特に戦後、オブジェと称される立体造形が登場して以来、現代美術との不断の交感など、その存在基盤を問われ続けてきた。産業、表現、現代美術、その多様な展開を後付け、その理論を考える。大きな被害をもたらした震災から復興を経て、立ち直ってきた笠間で、産業と表現の実例を検証しつつ、現代陶芸論を様々な角度から考察する。

開催日:
2013(平成25)年10月19日・20日
会 場:
茨城県陶芸美術館/茨城県
発表者・演題:

〈基調講演〉

・「現代陶芸の形成と理論ー産業と表現ー」 金子賢治

〈研究発表〉

・日本の現代陶芸「萩焼の近代ー『茶陶萩』をめぐる道具論的造形観とアンチテーゼー」 石﨑泰之

・アジアの現代陶芸「アジア現代陶芸―新世代の交感展の十年ー」 大長智広

・西洋の現代陶芸①「芸術×陶芸 により新しい時代の陶芸へ 西洋~日本」 三浦弘子

・茨城の陶芸① 作家自作を語る「笠間の地に自由を求めて」 寺本守

・茨城の陶芸② 作家自作を語る「練上による作陶」 松井康陽

・茨城の陶芸③ 作家自作を語る「黒の器に込めた想い」 浜岡満明

・日本の産業陶磁「モザイクタイルに関する考察」  村山閑

・茨城の陶芸④「笠間焼の歴史ー震災と笠間焼ー」 久野 亘央

・茨城の陶芸⑤「板谷波山と里中英人ー産地と産業をめぐってー」 花井 久穂

・西洋の現代陶芸②「イタリア的な陶造形のすすめ」 唐澤 昌宏

見学会:

茨城県陶芸美術館特別展「没後五十年板谷波山展」

参加人数:
62名

大会記録

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