大会/Convention

第37回大会 丹波焼

趣 旨:

平安期に須恵器生産地域であった丹波地方は、平安末期に東海系の瓷器系陶器生産技術を導入して中世丹波焼生産に転換した。その窯は山峡の四斗谷川に面した丘陵地に構築され、鎌倉・室町の中世丹波焼を産みだし、十五世紀末〜十六世紀の戦国期を巧みに乗り切り、安土桃山期を経て、江戸時代には施釉陶器生産地として華麗な近世施釉陶器の世界を築いている。この中世六古窯の一つの丹波窯は、時代によってその生産内容を変革させ、需要に応じた生産活動を継続させている。その生命力の源がどこに潜んでいたのか、時代を越えて支持された丹波焼の魅力とは何かを考察する。

開催日:
2009(平成21)年11月21日・22日
会 場:
兵庫陶芸美術館/兵庫県
共 催:
兵庫陶芸美術館・丹波古陶館・丹波立杭陶磁器協同組合・大手前大学史学研究所・兵庫県立考古博物館
発表者・演題:

<基調報告>

・「中世から近世までの丹波窯の展開過程」 長谷川眞

<研究発表>

・「平安末から戦国期の丹波」 芦田岩男

・「中世丹波窯の成立」 大槻 伸

・「中近世丹波焼の流通」 岡田章一

・「丹波窯にみる備前系技術の展開」潮崎 誠

・「丹波焼の茶道具」 梶山博史

・「近世丹波焼の世界」 中西 薫

・「江戸後期の北摂丹波の磁器生産」 岡 佳子

<シンポジウム>

・「丹波焼の成立と発展、今後の展望」 司会:井上喜久男・弓場紀知

見学会:

・篠山市立歴史美術館

・丹波古陶館

・能楽資料館

・三本峠北窯跡・下立杭古窯跡など丹波窯の窯跡出土遺物

参加人数:
78名

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