大会/Convention

第39回大会 東洋陶磁研究の100年を振り返る
   ―東洋陶磁史はどのように語られてきたか―

趣 旨:

英国や日本で実作品に即した科学的な陶磁史研究が始まってからおよそ100年になり、東洋陶磁学会設立から間もなく四〇年を迎える。この機会に、現在広く受け入れられ認められている陶磁に関する学説や評価が、何時、誰が、何に基づいて唱えたものであるかをあらためて検証し、現状の課題や問題点を整理して共通認識としたい。あわせて、陶磁器研究会・彩壺会・東洋陶磁研究所、あるいは研究者・コレクター・古美術商・作家が果たしてきた役割についても見直し、東洋陶磁学会を含めて学術団体の意義やあるべき姿についても考える場としたい。おおむね、大正時代から『陶磁大系』『小学館版世界陶磁全集』の刊行・東洋陶磁学会設立までの期間を対象とする。

開催日:
2011(平成23)年11月26日・27日
会 場:
根津美術館/東京都
発表者・演題:

〈基調講演〉

・「師奥田誠一先生を語る」 林屋 晴三

〈研究発表〉

・「大河内正敏、奥田誠一と陶磁器研究会/彩壺会/東洋陶磁研究所―大正期を中心に」 木田 拓也

・「近代における古陶磁市場の変遷―中国陶磁を視点に」 川島 公之

・「近世考古学と陶磁史研究」  渡辺 芳郎

・「古九谷研究の変遷について―美術史学と陶磁史研究」 今井 敦

・「近・現代における京焼評価の変遷―京焼の名工論に関する一考察―」 森下 愛子

・「中国陶磁研究の礎―R.L.Hobsonと小山冨士夫」 三笠 景子

・「韓国における陶磁史研究と作品評価の変遷―解放から一九七〇年代までを中心に」 樋口とも子

・「明治・大正・昭和期の東南アジア陶磁研究」 矢島 律子

・「大正~昭和初期における近代数寄者の影響―茶陶コレクションの形成と公開に関連して」 横山 梓

・「古陶磁と近代の陶芸家―鑑賞と制作」 花井 久穂

見学会:

受贈記念特別展「中国の陶磁・漆・青銅」根津美術館

参加人数:
122名

大会記録

第39回大会集合写真

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